[佐波缶]失恋の残香

もしも一度諦めた君と 結ばれる機会が巡ってきたとして
今度こそ君を掴み取れるだろうか

僕はずっと、吾妻さんに片想いをしてきた。
けれど彼女は、陸上部のヤリチン・鹿嶋先輩と付き合っていて、僕にはアプローチする隙すらなかった。
そんなある日、彼女のほうから僕に声をかけてきた。
──先輩と別れ、新しい男を試したいのだ、と。
そうして誘われるままに、僕たちは彼女の家で体を重ねることになった。

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